これから、中小企業診断士第1次試験の各科目の特徴、勉強方法について述べたいと思います。
今回は、前半として、A経済学・経済政策、B財務・会計、C企業経営理論、D運営管理について述べます。
A経済学・経済政策
これは、理系・文系、大学の出身学科で得手不得手が出やすい科目だと思います。
しかし、その得手不得手もどちらかというと、自分のような理系人間では、食わず嫌いみたいなもので、入門的な経済学の書籍を1冊読めば良いのではないでしょうか。
問われるのは、経済学の主要理論とそれをベースとした経済政策についての知識です。
私のお奨め書籍は、次のものです。
塚崎公義、山澤光太郎著、「初心者のためのやさしい経済学 81のキーワードで基礎からわかる」 東洋経済新報社
B財務・会計
この科目は苦手としている人が多いです。計算もあるからでしょうか。
苦手なら、最低でも40点、一応及第の60点狙いで勉強されるのが良いのではないでしょうか。
そう考えると、簿記は置いといて、財務諸表3表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)を理解することに力点を置くと良いのではと思います。
お奨め参考書
大塚宗春著、「意思決定会計講義ノート」 税務経理協会
C企業経営理論
この科目は、配点も高いです。経営の根幹の科目だから当然と言えば、当然でしょう。
この科目は知識としては広いし、中小企業診断士第2次試験ではどの与件でもその知識を応用する場面が出てきますから、きっちりと学習されることをお奨めします。
お奨め参考書
グロービス・マネジメント・インスティテュート編著、「MBA経営戦略」 ダイヤモンド社
佐藤 剛監修/グロービス経営研究所著、「MBA組織と人材マネジメント」 ダイヤモンド社
グロービス経営大学院編著、「改訂3版 グロービスMBAマーケティング」 ダイヤモンド社
D運営管理
中身としては、生産に関わるオペレーションの管理に関する知識と小売業・卸売業・サービス業のオペレーションの管理に関する知識に別れます。
受験される方が勤務されている業務によって、初めて学ばなくてはならない知識も出てくるものと思われます。
だから、早い時期に一回は回しておきたい科目。覚えてしまえば、何とかなる科目です。
お奨め参考書
特にありません。この科目は、各受験機関が出版されている書籍で、フィーリングが合うものを選択されてはいかがでしょうか。