これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
前作の「ハヤブサ消防団」を読んでからですから、約1年半ぶりに著者の新作を手にすることができました。
上下巻と長いですが、上巻が箱根駅伝に出場するまでの各選手やその放送を担当するテレビ局内でやり取り等の背景を描いており、下巻では、本書の学生連合の各選手が箱根駅伝の往路、復路でそれぞれの走りを描いています。
きっと、これもドラマ化されるのでしょうね。
前作の「ハヤブサ消防団」はテレ朝だったのですが、今回は日本テレビが映像化するのかなと題材から推定しています。
テレビ局内での放送を巡る駆け引きや各選手の葛藤等がちゃんと描かれているのでピースがきちんと埋まるような形になっており、読んで納得感もあります。
それぞれの心情も描かれ得ているので、読んでいて涙するところがいくつかありました。
歳を取ると、かなり涙腺も緩くなるようです。
池井戸ファンの私にとっては、お奨めの一冊です。