生産系コンサルタントの道 Wライセンス取得の奨め(5)

昨日に引き続き、中小企業診断士第1次試験の各科目の特徴、勉強方法について述べます。


今回は、後半として、E経営法務、F経営情報システム、G中小企業経営・中小企業政策について述べたいと思います。



E経営法務
結構、苦手な人が多いと思います。法律などの決まり毎に関して問われるので、単純に覚えなくてはいけないことばかりです。この手の出題は引っ掛けが多く、記憶が不確かだと得点に結びつきません。


これは、ひたすら覚えるしかないと思いますが、民法などは、身近な出来事などの事例と結びつけると覚えやすいかも知れません。


メーカーで知財に関わっている人以外だと、特許、意匠、商標、著作権などの知財の問題も手こずるかもしれませんね。


お奨めの参考書
ビジネス実務法務検定試験3級公式テキスト」、東京商工会議所編集



F経営情報システム
これはIT系の企業に勤務している人達はメチャ強い科目ですよね。それ以外の人は、情報通信に関する基礎的な知識については、一通り覚えましょうと言うしかないかな。


とは言っても、過去問を見ると結構出題パターンは固まってきているように思いますから、過去問に出た分野を重点的に学習するのが良いと思います。


お奨め参考書
富士通エフ・オー・エム著、「よくわかるマスター ITパスポート試験対策テキスト 」、FOM出版




G中小企業経営・中小企業政策
中小企業経営に関する知識と中小企業政策に関する知識が問われます。これは、我が国の中小企業の状況がどのようになっているのかと、それに基づいて、どのような施策を展開しようとしているのか、その知識を確認するのが狙いだと思います。


これに関しては、行政機関に勤務している人以外には、馴染みがないかもしれません。しかし、中小企業診断士が中小企業の特徴を踏まえて経営分析や経営戦略の立案などを行うためのベースになる知識です。


試験に合格し、中小企業診断士に登録されてからも、活用する知識ですし、ブラッシュアップを図る必要があるものです。


お奨め書籍
中小企業白書は必読すべき、受験年と前年のものは最低読んでおいたほうが良いと思います。