アジア最強の経営を考える

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、野中郁次郎、徐方啓、金顕哲共著、「アジアの最強経営を考える 世界を席巻する日中韓企業の戦い方」です。


本書は、日中韓経営学者が共同研究により、それぞれの国のグローバルカンパニーから、米国式経営と対比させて、その共通点からアジア式経営とはいかなるものかを論じています。


ビジネス書と言うよりは、経営学の専門書で副読本的な書籍という感じです。



共通の項目について、各国の企業ではどのようなことを行っているのかを解説しています。


着目した経営項目は次の5つです。


1、リーダーシップ

2、グローバル戦略

3.ステークホルダー

4.イノベーション

5.人材マネジメント


本書を読むと直接的には形は違いが、その根底に流れる思想的な部分は、意外に共通しているんだなあという印象を受けました。


しかし、表層的な感じで突込み方は不足しているようにも感じました。


今、躍進している中国や韓国の企業では、どのような経営が行われているのかを知りたい方に、本書をお奨めします。