成瀬は天下を取りにいく
これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、宮島未奈著、「成瀬は天下を取りにいく」です。
本書、書店で1年ぐらい目立つところに置いてあって気になっていました。
先日、本屋大賞を受賞したことを知り、手に取りました。
読み始めると、もう一気に読んでしまいました。
主人公の成瀬が、ユニークな存在なので、彼女が出てくる描写が面白くて引き込まれてしまいます。
そして、滋賀大津の地元を通じた様々な描写も面白いです。
行ったことはありませんが、ああ、こんな街なのかという、なんとなくイメージができるのも楽しい部分です。
何事にも秀でているけど、一つのことに執着するのではなく、何でもトライしてしまう成瀬という主人公が、羨ましいです。
できるのに、それをひけらかすことなくサラッとしているところが良いのかもしれません。
久々に読んでスカッとする青春モノでした。
読んでいて、自分の中学、高校時代を振り返ってみるのもいいかもしれません。
一読をお奨めします。