これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、百田尚樹著、「夏の騎士」です。
本書、百田版「スタンド・バイ・ミー」と帯には書かれていたが、実に読んでいて、少年時代の様々な心境が描かれた良い作品です。
主人公が淡々と過去を振り返るように語られ、ストーリーが進んでいきます。
その中に、大小、様々な起伏や伏線が張られ、進展してくのですが、読んでいるとグイッと物語の中に引きずり込まれています。
ファンタジーにも感じられるし、もしかしたら、著者の少年時代と重なる部分もあるのかなとも思え、大人だけでなく、小学校高学年からの世代からでも読んで欲しい本だと思います。
実に清々しい読後感でした。