海賊とよばれた男

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、百田尚樹著、「海賊とよばれた男(上)(下)」です。


やはり、小説、読み始めるとどんどん読んでしまいます。


読後感は、面白かったということ、こういう日本人がいたんだなと胸が熱くなる思いを抱きました。


本書は、歴史経済小説と言ったらよいのでしょうか、国岡鐡造という男の生涯と彼の立ち上げた石油会社「国岡商店」の偉業の話です。



この主人公、モデルがいるらしく、出光興産の出光佐三ということです。


話は実話を元にしたフィクションでしょうが、戦後も日本人としての誇りを持ち、自分や自社の利益より、国益や国民のことをまず第一に考える姿勢には感激したし、その主人公を慕う従業員の姿も素晴らしいものだと思いました。


特に下巻は、読んでいて思わず込み上げてくる場面がいくつもあります。


また、社是の「人間尊重」は、「日本でいちばん大切にしたい会社」に登場する企業にも通じるものがあるなとも思いました。


本書、映画化もされているのですね。


今度は、その映画を見るのが楽しみです。