これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、池井戸潤著、「仇敵」です。
池井戸潤は銀行に勤務していたことがあるので、銀行の事情について詳しいのだが、この本で”庶務行員”なる存在を始めてしりました。
- 作者: 池井戸潤,村上貴史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/01/15
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
銀行でATMのサポートなどをしてくれる制服を着た職員さんなんですね。
さて、このお話、8つの短編から構成されていますが、この庶務行員を主人公にして、各話が独立していますが、主人公に関わる大きな話が一つのストーリーとなっています。
この辺りは、池井戸作品によくみられる構成です。
でも、それでも飽きさせないというのは、一話一話の話の面白さ、それを通したときの一貫性がしっかりしているからだと思い、構成力はさすがだなと思います。
また、この本も一気に読んでしまいました。