仇敵

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、池井戸潤著、「仇敵」です。


池井戸潤は銀行に勤務していたことがあるので、銀行の事情について詳しいのだが、この本で”庶務行員”なる存在を始めてしりました。


仇敵 (講談社文庫)

仇敵 (講談社文庫)


銀行でATMのサポートなどをしてくれる制服を着た職員さんなんですね。


さて、このお話、8つの短編から構成されていますが、この庶務行員を主人公にして、各話が独立していますが、主人公に関わる大きな話が一つのストーリーとなっています。


この辺りは、池井戸作品によくみられる構成です。


でも、それでも飽きさせないというのは、一話一話の話の面白さ、それを通したときの一貫性がしっかりしているからだと思い、構成力はさすがだなと思います。


また、この本も一気に読んでしまいました。