ニッポンが壊れる

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

 

今回紹介する本は、ビートたけし著、「ニッポンが壊れる」です。

 

本書のタイトル、大げさだなと捉える人は少ないのではないだろうか。

 

今の日本の状況に対して、不安を感じない人はいないと思う。

 

何かが心配、このままでいいのだろうかという気持ちの方は多いと思う。

 

本書は、そんなコロナ禍が一段落してから明らかになったことについて、ビートたけしの見立てで、痛烈なアイロニーを込めたエッセイである。

 

これまで“見て見ぬフリ”をしてきたあらゆる世界の「ヤバさ」が際立ってきたことを取り上げている。

 

例えば、政治家と宗教団体の癒着、メディアの芸能事務所への忖度、ネットへの急激な依存等々である。

 

気晴らしに読むのも良いし、大いに共感しても良い。

 

そして、このような感覚を持って、世の中を見ていくことの大事さを我々自身も感じなくてはいけないのだと思う。