文系人間のための「AI」論

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、高橋透著、『文系人間のための「AI」論』です。


AIに関する本です。


タイトルでは、「文系人間のための」と書いてありますが、内容としては哲学的な部分もあり、文系だけではなく、理系人間が読んでも、十分に示唆を受ける本です。


文系人間のための「AI」論(小学館新書 た 22-1)

文系人間のための「AI」論(小学館新書 た 22-1)


本の帯には「『攻殻機動隊』の世界が現実となる日がくる!!」と書いてありましたが、本書を読んで、このアニメに出てくる登場人物はサイボーグなんだということを知りました。


著者の見解では、人間の能力を凌ぐ特異点(シンギュラリティー)が訪れると、人間の脳はコンピュータと融合しサイボーグ化せざるをえないということです。


そんな時代が来るのか・・・と思うより、そういう時代を迎えるための心の準備として本書を読んでみるのも良いと思います。


あっという間に、そんな時代がやってくるかもしれない・・・そんなことも考えてしまいました。


面白い本です。


一読をお薦めします。