数理モデル思考で紐解く RULE DESIGN

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

 

今回紹介する本は、江崎貴裕著、「数理モデル思考で紐解く RULE DESIGN -組織と人の行動を科学する-」です。

『はじめに』の部分に記載されていますが、本書は、組織や社会の「ルールの法則性」に焦点を当て、「ルール作りの基礎教養」ともいうべき新しい概念(=ルールデザイン)を、独自の切り口(=数理モデル思考)から構築する一冊です。

 

一口で言えば、『数理モデル思考にも基づいたルール作りの教科書』的な本であると思います。

 

とは言っても、「数理モデル」という言葉から、数式が出てきて何かを算出するわけではありません。

 

あくまでも数理モデル思考で、ルールを作るためにどのような要素があるのか、その要素同士がどのような結びつきにあるのかを考慮して、ルールを作るということなのだと私は解釈しました。

 

いろいろな切り口からルールデザインを解説してくれています。

 

また、事例も多く掲載し、わかりやすく平易な表現で書かれているので、ページ数は多いのですが、読みやすい一冊になっています。

 

世の中には、様々なルール、決りごとがありますが、それがこの中に記載されたことに照らし合わせてみると、どのようなことに当てはまるのかを考えてみるのも面白いかもしれません。

 

非常に興味深く、面白い一冊でした。