日本版民間防衛

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、濱口和久、江崎道朗、坂東忠信共著、「日本版民間防衛」です。


本書、危機管理の本である。


それも、我々が様々な危機に直面するのを想定して、どのように対処しなければならないかが、危機管理の専門家の著者三氏によって書かれている。


日本版 民間防衛

日本版 民間防衛


日頃から危機を意識し、殊に外国から仕掛けられる様々な罠への猜疑心を保持することの重要性を、テロ・スパイ工作、戦争、自然災害、移民侵略、インテリジェンスの5項目に分けて説いている。


各章の目次は下記のとおりである。


第1章 テロ・スパイ工作
CBRN(大量破壊兵器)テロに備えよ/テロの攻撃目標/もし日本が核攻撃を受けたら?/サイバー攻撃/工作員の活動/世界初、都市で起きた化学テロ/日本共産党は今も破壊活動防止法の監視対象 他

第2章 戦争
有事法制と国民保護/武力攻撃事態等への対応/安全保障関連法と国民の安全/在日アメリカ軍基地と抑止力/ロシア人の領土拡張主義の本質/国境の概念がない中国人/プロパガンダ(反日宣伝)による戦争 他

第3章 自然災害
巨大地震があなたを襲う/災害時のデマの恐ろしさ/東京は世界で一番危険な都市/ハザードマップを疑え/風水害時の避難行動/避難生活での注意点/応急手当の知識/災害時の救出・搬送訓練 他

第4章 移民侵略
「国民か外国人か」ではなく「本国人か移民か」/外国人犯罪統計の壁/日本の総人口の50分の1はすでに移民/乗っ取られていく仕組み/スパイ防止法のない日本/国防動員法の要点と穴/「民間防衛」と「民間外患誘致」 他

第5章 インテリジェンス
戦争よりも深刻な危機/インテリジェンス、3 つの危機/安易にスパイと決めつけてはいけない/破壊工作をいかに防ぐか/テロによる死傷者よりもパニックによる死傷者のほうが多い/外国の宣伝に振り回される危険性 他


本書を読むと、我々、日本人は、危機への備えや対応についていかに無頓着であるかが理解できると思う。


ここに書かれていることは、日本国民ならば、知っておかなければいけないことだと思った。


ということで、一家に一冊、この本を置いておくためにも、まだ未入手の方は手に取ってください。