戦略がすべて

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、瀧本哲史著、「戦略がすべて」です。


本書は、ビジネス書大賞受賞作『僕は君たちに武器を配りたい』の著者によるものです。


マッキンゼー&カンパニーでコンサルティング業に従事していたからでしょうか、切り口がシャープで、面白く読むことができました。


戦略がすべて (新潮新書)

戦略がすべて (新潮新書)


ビジネス市場、芸能界、労働市場、教育現場、国家事業、ネット社会等々、どの世界にも各々の「ルール」があり、それぞれ成功の「方程式」が存在するとの観点で、24の「必勝パターン」を解説しています。


イノベーションは少数意見から生まれる・・・と言うのは、これはなるほどなあと思えました。


「日本という国は、初期に成功を収めても最終的には失敗してしまう」とスパっと言い切っています。


「日本人の組織は、意思決定のまずさを現場の頑張りで何とか解決しようとする」ということに対しては、確かにそうだなと頷く方も多くいるのではないでしょうか。


コモディティ化せず、自分の勝ちパターンを考え抜かなくてはいけないんだなと感じました。


本書、面白かったです。


お奨めします。