これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、「日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略」です。
機械を作るための機械である工作機械。
日本は長い間、世界シェア1位に君臨してきた。
これは、日本の工作機械がいち早くMPUを使用したNC工作機械を手がけたからで、そのNC装置を担ったのがファナックで、MPUはインテルが供給した。
本書は、ファナック、インテルの技術史と両者がいかに接点を持ったかについて書かれている。
さらに、このようなイノベーションを振り返ることで、電気自動車などのこれからのイノベーションに、日本企業はどのように対処すべきかについて言及している。
歴史を振り返ることで、これからのイノベーションを読み解くことができるかどうかは、疑問は残るが、歴史に学ぶという点では参考になった。