人は、なぜ約束の時間に遅れるのか

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、島宗理著、『人は、なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 』です。


本書は、行動分析学の本です。


人は、なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 (光文社新書)

人は、なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 (光文社新書)


人は、いろいろな行動を取る。


例えば、「遅刻した」としよう。


それは、その人が「時間にルーズ」だとか「だらしない」からだろうか。


この本では、その行動をどうしてしたのかを先行事象と後続事象をできるだけたくさん探すことで、そのような行動を好ましい方向に持っていくには、どうしたら良いかを解説していますくれています。


そのため手法を、「視考術」と名付けています。


視考術では、行動と環境の関係性を図に描いて行動の原因を探っていきます。


多くの事例を用いて解説してくれています。


血液型で性格を判断したり、県民性や国民性など、ある事象を一括りにして、ラベリングしてしまう愚かさを知ることが出来ます。


それだけでも、十分価値ある本だと思いました。


面白かったです。