「その日暮らし」の人類学

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、小川さやか著、『「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済』です。


「その日暮らし」・・・なんか、憧れる言葉です。


タイトルに惹かれ、本書を手に取りました。


「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済 (光文社新書)

「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済 (光文社新書)


ここで取り上げられているのは、タンザニアの人たち。 


この人たちの日々の暮らしぶり、仕事への姿勢。


そして、アフリカにはかなり中国が進出していることは聞いているが、香港をベースとした中国との貿易をどのように行っているか・・等々が書かれている。


いずれも個人ベースをしたもの。


お金の貸し借りについても書いてあるが、感覚的には日本人とは大きく違うことがわかる。


アフリカの人を取り上げ、どのような経済活動を行っているか、その考え方、行動形式等を知ることができ、なかなか面白い本でした。


こんな感じで生活できるなら、それはそれで良いかもしれないが、今までの日本の慣習に染まっているので、精神的にも心情的にも、やはり無理かとも思いました。