コストダウンのポイント(2) テーマ的コストダウンの進め方

多くの企業においては、コストダウンが年度のテーマになっているところも多いと思う。


では、どのように進めたら、良いだろうか、別に進め方にこれだというのがあるわけではないが、筋道立てて物事を進めている姿勢もアピールしようとするならば、次のようなステップがある。


ステップ1.コスト比率高い部品やAssyに絞込む

現状のコスト分析より、コスト比率の高い部品にまずフォーカスし、そこを攻めていく。


ステップ2.対象ベンダーを訪問し、工程を視察する

これは、非常に大事なことだ。
まず、きちんと見ることができれば、ある程度相手(ベンダー)の手の内を把握することができる。
それをベースに、コスト推定し、見積との差異を指摘するためにも、是非とも実施してもらいたい。


ステップ3.コスト分析・工程上の課題抽出

ベンダー訪問で得た工程情報(生産速度、直人員数、廃材の処理状況等)をもとに、対象部品、Assyのコスト見積を実施する。
また、工数短縮や効率化等改善可能箇所があれば、その抽出、対応策などの検討し、まとめておく。


ステップ4.コストダウン施策案の検討・抽出

上記検討を踏まえ、コストダウンを実施するための観点(工数、材料、物流など)を列挙しておく。


ステップ5.コストダウン施策案のベンダーへの協力依頼と可能性検証

上記でまとめた施策案を対象ベンダーに話して、協力を依頼する。
また、ベンダー側での実施可能性の検討を行う。


ステップ6.コストダウン施策の実施と効果の確認

実際に、施策を行った結果と推定値との差異を確認し、効果と実績を確認行い、未達項目については原因を確認する。
新たなアクションが実施可能な場合には、その施策を実施する。


ベンダーに協力を仰ぐためには、きちんとした理論構築が出来ていることが重要である。


それが、できていないと、ただ口からでまかせ的に、言っているだけに聞こえるし、相手がこれだと、上手くごまかせると考える業者も少なくない。


ということで、昨日も書きましたが、見積書を穴の開くほど見ていますか?


その妥当性をあなた自身がきちんと確認していますか?