コストダウンのポイント(3) 外部調達での施策

全てを自社で賄うことはできない。


加工は自社で行う場合は、その材料を裁量を購入しなければならない。


組立だけを行っているようなところでは、外部から部品を調達することになる。


このように、製造業では外部調達を行うわけで、コストダウンを実施するには、この外部業者(サプライヤー)との交渉や調整、依頼を行っていかなければならない。


外部調達を行う際の施策としては、次のような取り組み方がある。


■安くモノを買うために

①ハードネゴシエーション:交渉力を強化し、サプライヤーを納得させる

②集中購買:購入数量の合算によるボリューム割引を行う


■安いモノを買うために

③グローバル調達:海外の安価部品を調達、生産現地での調達推進

④オークション:参加サプライヤーの競争により値引きを引き出す


■こちらの手間をかけすに購入する

⑤カタログ購買:購買プロセスの自動化し、自動発注する


■安くなるように設計する

サプライヤー選定の効率化:多数のサプライヤーを参加、相見積を比較

⑦安価部品(ユニット)の採用:高集積部品、新機能部品を採用する

⑧既存部品流用の徹底(新規部品抑制):部品共通化、再生部品を採用する

⑨協調設計:ハード、ソフト設計を早期に協調して行い、早期に原価を作り込む


■安くなるように作るために

⑩部品の集約、サプライヤーの集約:同一部品を集約しサプライヤーを絞り込む


■安い工具で作る

⑪VA/VE:VE手法等により部品単価の低減や製造方法の改善を図る

⑫設備や金型費を抑制:設備や金型を有効利用、保全費用を抑制する



このような施策が考えられる。


そうは言っても、様々なデータを得て、コスト分析を行うことが前提である。


では、コスト分析は、どのように行うのだろうか。


次回は、そのために行うコスト推定の方法について、解説したい。