トヨタ式生産方式

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、大野耐一著、「トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして」です。


トヨタ生産方式を考え、実行した大野耐一氏自身による著作です。


トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして

トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして


本書は、トヨタ生産方式の具体的な方法というより、その本質部分はどういうことであるかを表したものです。


これらは、トヨタ創始者である豊田佐吉豊田喜一郎などのものづくりに対する思想に影響を受けた部分も多いようで、両氏の考え方も紹介されています。


また、トヨタ生産方式と対比されるフォードの生産方式についても、ヘンリー・フォードが著した本より、フォード自身の考えは著者が考えていた方向と同じであり、その考えが周囲に浸透しなかったのではないかという推測は、非常に興味深いものでした。


ムダをなくす・・・そのためにどうするか


これらは、ものづくり、生産に携わる者にとっては、肝に銘じておかなければいけない基本的な思想だと思いました。


生産管理分野では、読んでおくべき本として取り上げられていることが多いですが、やはり奥深いものがある一冊です。


ご一読をお薦め致します。