これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、山田日登志著、『なぜ「ふるさと製造業」は強いのか』です。
著者は、トヨタ生産方式の創始者・大野耐一氏から直接教えを受け、キヤノン、ソニーなど大手メーカーの現場改善を推進しており、「ムダとりの達人」と言われています。
この本は、そんな著者が今までの「ムダとり」の指導をしてきた企業について、地域に根差し、事業環境の変化に対応し、着実に生産効率を向上させている企業の紹介と変わりゆく環境に対して、日本の製造業はいかに対応すべきかについての熱い思いが語られています。
- 作者: 山田日登志
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/02/20
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る
新書ですが、その内容も著者の思いや考えなどかなり示唆に富んでおり、なかなか読みごたえがある本でした。
日本の製造業に対する著者の熱い思いを感じ取ることができます。
そして、本書に書かれているような方向に進んでいくならば、まだまだ日本の中小製造業も成長の可能性があるのではないかと思いました。
ここに取り上げられている企業は中小企業がほとんどですので、中小企業診断士まどのコンサルタントで生産性の改善や製造業とかかわりが深い人には参考になるのではないかと思います。