あのお店はなぜ消耗戦を抜け出せたのか

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、仲山進也著、『あのお店はなぜ消耗戦を抜け出せたのか ネット時代の老舗に学ぶ「戦わないマーケティング」』です。


本書は、楽天の初代ECコンサルタントであり、現在は楽天大学学長を務める著者が、楽天市場の成功事例をもとに、最先端のソーシャルショッピングの12事例を紹介して、ECビジネスならではのマーケティング手法を解説している本です。


あのお店はなぜ消耗戦を抜け出せたのか

あのお店はなぜ消耗戦を抜け出せたのか


まずは、消耗戦を抜け出すために、やってはいけないことを5つ挙げています。


それは、
(1)売れているモノを売ってはいけない
(2)ターゲット客を攻略してはいけない
(3)競合対策をしてはいけない
(4)スケールメリットを強みにしてはいけない
(5)勝つためのスキルを磨いてはいけない
です。


ええ、何で?・・・と思うかもしれませんが、なぜ、そうなのかを解説してくれます。


そして、12の成功事例店舗を紹介し、その店舗の成功のポイントを解説する構成になっています。


読んでいくと、川上徹也氏の「ストーリーブランディング」にも通ずるところがあり、いかに商品・サービス、あるいは店舗や企業をアピール、印象付けるかのヒントが散りばめられたビジネス書だと思いました。