「バカな」と「なるほど」

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、吉原英樹著、『「バカな」と「なるほど」』です。


このタイトル、読んでみると、確かに言い得て妙に感じて、まさに経営成功のキメては、『「バカな」と「なるほど」』だなと感心してしまいました。


「バカな」と「なるほど」

「バカな」と「なるほど」


この本で言う「バカな」は差別性、それも軽蔑される差別性を表現している。

そして、「なるほど」とは、合理性あるいは論理性を表している。


誰もが「バカな」と思うことは、なかなか追従してくるところがないから、成功すると先行者利益もノウハウも得ている、だから周りから見て「バカな」と思うような経営というのは成功の可能性を秘めている。


但し、この「バカな」という経営戦略、その真相、真髄を聞いてみると、「なるほど」と思えるような論理的で合理性ある戦略であることが肝になっている。


本書では、そんな『「バカな」と「なるほど」』の経営を実施してきた企業をいくつか例示して、解説してくれている。


本書、絶版になっていたものが復刊されたものと言うことですが、実に目の付け所が良い経営書、ビジネス書だと思います。


復刊されて良かったと思います。


興味ある方は、一読をお奨めします。