「持たない」で儲ける会社

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、西村克己著、『「持たない」で儲ける会社 現場に転がっていたゼロベースの成功戦略』です。


本書は、事業に成功している会社は何に目をつけ、どういうことを行っているのかを丁寧にやさしく解説している本です。



アカチャンホンポ、ドモホルンリンクル、大東建託、イオンリート、ダイソン、デルなど、羨ましくなる39の儲けのしくみが解説されています。


本書はマーケティングや事業戦略的なことが書かれていますので、中小企業診断士第一次試験の受験を目指す方などは、肩が凝らない参考書としてよいのではないでしょうか。


ただ、取り上げられている企業の中で、ヤマダ電機はこのところ多数の店舗の閉鎖など従来までの多店舗展開の経営の方向性の岐路に立たされていると思います。


ですから、企業が良い時には、それなりに行っている経営方針が上手く機能しているけど、それは世の中の流れによって移り変わっていくものなのだとも、感じることができた本です。


良い結果が出た時には、やっていることが成功要因になりますが、曲がり角に来たときは、それがブレーキになることもある。


それを敏感に感じ取り、大きく舵を取っていくのが優れた経営者なんだなあ・・・なんて思ってしまいました。