日本版NSCとは何か

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、春原剛著、「日本版NSCとは何か」です。


昨年、国家安全保障会議を創設させるための関連法案が可決、成立し、年末にはNSCが発足されました。


本書は、その日本版NSCとはどのようなものなのかについて、米国のNSCがどのようなものであるかを踏まえて「日本版NSC」の設立経緯や今後の課題や問題点等を解説しています。


日本版NSCとは何か (新潮新書)

日本版NSCとは何か (新潮新書)


この本を読むと、日本版NSCにおいても関連する省庁が複数あり、本来目指しているところの情報収集の一元化、的確な分析と対応の提言まで至るには、時間がかかりそうだなと思います。


しかし、このような組織がなければ、日本の対外的な安全保障について、日本自身がきちんと判断を下し、迅速に自らの方向を決めていくこともできないわけだということも理解できました。


テレビ等で取り上げているのは断片的な情報しかありません、まあ、この本でもすべてを網羅しているわkではないでしょうが、日本版NSCがどのようなものであるかの概観は掴むことができると思います。


まずは、どのようなものか知るために、本書を読まれると良いと思います。