成長から成熟へ

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、天野祐吉著、「成長から成熟へ さよなら経済大国」です。


広告批評」の編集長をされていた天野祐吉さんが、広告から見た経済と人間の欲望の移り変わりを著した一冊です。



本の帯には、「稀代のコラムリストの最後のメッセージ!」と書かれていましたが、昨年亡くなられていたんですね。


広告の変遷も面白いですが、大量生産、大量消費からの脱皮とそれなりにモノがある時代、お金がなくても暇を有意義に使う、そんな成熟した社会へ移行することができるのだろうかと考えてしまいました。


「成長から成熟へ」、著者の我々への最後の問題提起は、いろいろな知恵を出し合い解決していく必要がありそうです。


流れるような、穏やかな文章でした。