嘘の見抜き方

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、若狭勝著、「嘘の見抜き方」です。


著者は、元検事の方で、長年、数多くの被疑者の取り調べに当たって来たその経験をもとに書かれた本です。


人は嘘をつくときにどのような態度や言葉を使うかなどの嘘をつくときの特徴やまた嘘を見破るための質問の投げかけ方などが解説されています。


嘘の見抜き方 (新潮新書)

嘘の見抜き方 (新潮新書)


この本を読むと判るのは、パッと見て嘘だとわかるようなことでも、事実の積み重ねで嘘を崩していくことができるのだなということと、検事という職業はそういうことをやる仕事なのかということです。


テレビドラマなどで出て来るハッタリをかますとか、情に訴えるということはしないようです。


また、被疑者であるかもしれないが、そうではないかもしれないという両面を持って、相手と接しなくてはいけないという非常にバランス感覚を有する職業なんだということも知ることが出来ました。


私にとっては、嘘を見抜く方法よりかは、検事という職業の大変さを学ぶ本になりました。