お役所しごと入門

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、山田咲道著、「お役所しごと入門」です。


なぜ、著者がお役所しごとを取り上げたかと言うと、そこに日本の組織が抱える問題の本質があるからだということです。


ということで、本書は単なるお役所しごとがどのようなものかを解説しているのではなく、組織論、リーダーシップ論を説いている本です。



普通の企業でも、それは皆さんが勤務いているところでも、どれだけ優秀な人が集まろうと組織は硬直化して、停滞し、そうなるとサボるひとや自己保身に走る人がでてきたり、無責任な仕事や無駄遣いが発生しているのではないだろうか。


人は内向きになり、守りの姿勢に入りすぎると静かで危険な行動をし、問題を起こすまいと思って、かえって大きな問題を生みだすと著者は述べています。


役所の仕事ぶりを一般企業に置き換えて考えたときに、企業は存続で来るのでしょうか?


では、一般の企業でもまるで役所のしごとのように仕事をしている人はいないでしょうか?


そんな観点から、日本の組織とはどのようなものかを紐解いていっているところが面白かったです。