牙を研げ

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、佐藤優著、「牙を研げ 会社を生き抜くための教養」です。


本書は、知の巨人である著者が、ビジネスパーソンとして必要な教養を得るための、その分野と概要を参考図書の中身を掻い摘んで解説している本です。



著者の本を読んで、非常に有意義なのは参考図書を提示してくれることと、その本の概要、そしてポイントとなるべき部分を説明してくれている点です。


七章立てになっており、目次は以下の通りです。


第一章 中間管理職のための仕事術―独断専行の研究
第二章 ビジネスパーソンのための宗教入門―国際社会を動かす論理を体得する
第三章 論理力を鍛える―論理的思考法の身につけ方
第四章 教養としての地政学―国際ニュースの読み方
第五章 貧困と資本主義―商品社会のカラク
第六章 ビジネスパーソンのための日本近現代史―なぜ学び直さなくてはならないのか
第七章 武器としての数学―組織力を高めるために
おわりに 体験的読書術


組織論から始まり、武器としての数学まで、ビジネスパーソンとして、仕事で役に立つ教養を身につけるための読書のエッセンスを教授してくれています。


それにしても、本書カバーの著者の写真は、ちょっと怖いです。


内容は面白かったです。


読んでみたい本も、いくつかありましたので、日本に帰ったときに購入しようと思います。