日本の製造業、今後どのような方向に進むべきなのだろうか・・・

先週東京ビックサイトで開催されたJIMTOF2012の基調講演で聞いたFOXCONNの話や週刊ダイヤモンド10月6日号「日本を呑み込むAppleの正体」の記事などを読むと、日本の製造業はこれからの方向性をよく考えないといけないのではないかということを改めて思いました。


もう、過去のように生産技術を活かし、大量生産してコストの低減も図っていくというやり方は、日本の製造業の規模では難しくなってきています。


生産は、工賃の安い海外のEMSや生産受託工場へ出さないと、コストを抑えることができない状況です。


そして、これらを受注する海外のEMSや受託工場は、益々規模を拡大し、大量生産や部品や材料等の大量発注により、さらにコストダウンが進んでいく。


だから規模を追うような昔、日本が得意としていた生産スタイルは、今は製造専門の企業に叶わない。


その最たる企業が、FOXCONNなのだろう。


この間、聞いた基調講演では、ダイカストマシンが300台とか、日本製の基板実装ラインが数百ライン、日本製のM/Cが数万台など、スケールの大きさが違う。


日本は、工作機械や材料、部品などものづくりに必要な要素をさらに強化していく、あるいは付加価値あるものへのシフトが考えられる。


数多くある中小企業製造業も単独での生き残りを考えるより、ネットワークも今までより柔軟なアメーバ的繋がりを持つことも必要かもしれない。


この一週間、講演会や雑誌からの情報で、そのようなことが頭を過りました。