くらべない幸せ

読書本の紹介です。香山リカさん著、「くらべない幸せ〜「誰か」に振り回されない生き方〜」です。


本の帯には、「しがみつかない生き方」に続く1冊と書かれていたが、2003年に出版された「サヨナラ、あきらめられない症候群」をベースに、今の状況を考え、加筆、修正を行ったものということです。


「あきらめられない」という気持ちの背景に隠れているもの、「あの人はできているんだから、私だって」という”地獄”比べだと言っている。


この本では、現状に満足せず、自分を追い詰めていく、女性たちに、「このままでも、別に問題ないじゃない」という別な人生の見方、価値感をもったら、楽になりますよ、ということを説いています。


この本を読んでいると、女性って自分自身に対して、強欲なんだなと思うし、そこまで欲張らなくてもいいのにと思えてしまう。


本書の後半に、男と女は基本的に考え方について差はないが、男女に対する社会の見方の差が結果として表れてくるようなことが書かれていたが、そうだとしても、なんでそんな考え方に固執するようになっていくのかは理解できない。


くらべない幸せ ?「誰か」に振り回されない生き方?

くらべない幸せ ?「誰か」に振り回されない生き方?


多分、加筆・修正の部分だと思いますが、なんでも出来る存在として、勝間和代さんのことが書かれています。他に、松坂大輔投手の奥さんの柴田倫世のことも引き合いに出されていました。


この部分については、勝間さんを引き合いに出すと、本が多分売れるんだろうなということで、出版社が「しがみついている」のかなとも考えたりしてしまいました。


男性からは、女性ってそんな風に考えて生きている人達が多いんだということを改めて実感し、自分の周りの女性との接し方、付合い方を見直す必要があるかを検討してみる題材にするには、面白い本だと思います。


女性の方は、この本に書かれていることを共感し、そんなに頑張らなくても、今の自分で十分とだということを認識させてくれる、催眠術を説いてくれる本だとして、読んでみるといいのかな。


なんか、この1月は、勝間和代さん、香山リカさんの当り月だったようです。