不幸になる生き方

読書本の紹介です。勝間和代さん著、「不幸になる生き方」です。


本の表紙を捲り、裏側を見るとこのように書かれています。


『この本のゴールは、不幸になる生き方のパターンを知り、それを徹底的に避ける技術をあなたに磨いてもらうことです。幸福を呼ぶ行動習慣を身につけて、不幸な日々から脱出したという勝間和代が、「自分の軸」を持って人生を生きるための技術のすべてを公開。哲学的に考えこむより、幸せを呼びこむ習慣を実践することが人生を好転させる何よりの近道という渾身の一冊、幸福の技術指南書。 』


すなわち、幸福になるために精神論的なことを説くのではなく、日々どのように具体的に行動すれば良いかが書かれています。


行動というと三日坊主と言うこともあるので、その進め方も身近で、ハードルの低いものから取組めなど書かれています。


不幸になる生き方 (集英社新書)

不幸になる生き方 (集英社新書)


この本にも書かれていますが、習慣化に落とすことが出来れば、かなりいろいろなことが出来ることは確かです。


いろいろなことが出来ることと、幸福がイコールかというと、それは分かりませんが、少なくとも「出来ない」と言って、嘆くようなことはなくなると思います。


この本では、不幸を避けて生きるために7つの法則を掲げています。


1.有責の法則:なんでも他人のせいにする。
2.双曲の法則:目先の欲求に負けがち。
3.分散の法則:仕事一筋。あるいは子どもだけが人生。
4.応報の法則:陰口、悪口が最大の気晴らし。
5.稼働の法則:「面倒くさい」が口癖。
6.内発の法則:自分のやりたいことがわからない。
7.利他の法則:自分のことが、なにより大事。


最後に、幸せにならなければ、人を幸せにする余裕は生まれてこないと言っています。


これは、確かにそうだと感じます。


自分の強みを活かせるような行動を習慣化し、周囲も巻き込んで、その波及効果を広げていく。


騙されたと思ってやってみてもいいのではないでしょうか。


最近、ちょっと低迷気味かなと思っていた勝間和代さん。私には、久々に面白い本でした。


それにしても、新書出版の時期が香山リカさんと被っているのは、偶然なのでしょうか、それとも意図的なのか、そんなことも考えてしまいました。