これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、平和博著、「チャットGPTvs.人類」です。
なんか凄いタイトルで、これから我々は一体どうなるんだろうと読む前に少し構えてしまいました。
しかし、読んでみると、現在起こっている事象についての羅列が主な内容になっていました。
そうなんですが、生成AIはしばしば「もっともらしいデタラメ」を吐き出すという点は押さえておかなければならいポイントだと思います。
その現象のことを、「幻覚」と呼んでいるらしいです。
AIはそれまでの文章のつながりから、次に来る可能性が最も高い言葉を、機械的に選び出していくそうですが、その内容を理解しているわけではなく、それが事実に基づくものかどうかの判断もしていないそうです。
確率的に次にこの言葉を持ってくることの「もっともらしさ」によってのみ、質問に対する回答を作成しているので、「幻覚」が起きるようです。
生成AIは「厳格」なのかなと思っていましたが、「幻覚」なんですね。
このことを踏まえて生成AIと対峙していく必要があるということが頭の中にインプットされました。
平易な文言で書かれた読みやすい本です。
タイトルの内容とかけ離れ感はありますが、生成AIとは、どんなものなのか知るには、お手頃な本かもしれません。