22世紀の民主主義
これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、成田悠輔著、「22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」です。
本の帯に写っている写真を見て、(ああ、この人、コメンテーターとしてよくテレビで見かける人だな)と思い、気になってから3カ月ぐらい経って手にした本です。
経済学者で、データーサイエンティストらしいのですが、そのような方が民主主義の何を語ろうとしているのか興味を持ちました。
読んでみると、民意をデータとして集め、それを政策等に反映することを考えているらしいです。
そのために、きちんと民意を反映できるアルゴリズムの構築が大事で、AIにしても作成者の有意性が加味されるので、そういう不純物がなく純粋に民意を反映できるアルゴリズムができるようになれば、現在の選挙制度による形より、本来の意味での民主主義になっていくのではないだろうかということを提言しているようです。
読んでいて感じたことは、アルゴリズムの純粋性をどうやって担保していくのかが大事になってくるのだなということです。
これは、今回テーマの民主主義だけではなく、AIを取り込んで何かをやろうとするときには、必ずセットになる、これからの課題だなとも思いました。