米中「冷戦」から「熱戦」へ

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、藤井厳喜。石平共著、『米中「冷戦」から「熱戦」へ』です。


本書は、虎ノ門ニュースで著者の石平氏が紹介していたので、書店で購入しました。


国際政治学者の藤井厳喜さんと評論家の石平さんの対談本です。


米中「冷戦」から「熱戦」へ (WAC BUNKO 289)

米中「冷戦」から「熱戦」へ (WAC BUNKO 289)


内容としては、貿易戦争が明確になってきた米中関係について語り合っています。


対談のきっかけは、2018年10月4日のペンス副大統領の演説の内容。


それは、ソ連に代わって世界支配を試みようとする中国の危険性を指摘し、それに対するアメリカの決意を表明したものであったとのことで、これをベースに二人で会談をすることになったということだ。


本書では、今後、このような状況を踏まえて日本がどうするべきかまで語られているが、日本にとっては日米同盟をさらに強化していくしか道は残されていないようだ、


北朝鮮との問題も、ここで2回目の米朝会談が行われるが、その前に金正恩は中国を訪れている。


この辺りも本書を読むと、北朝鮮をめぐる米中の攻防もわかってくる。


本年は、米中関係の行方から目が離せない。


その意味では、読む価値が大いにある一冊だと思う。