サイバーセキュリティ

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

今回紹介する本は、谷脇康彦著、「サイバーセキュリティ」です。

 

サイバーセキュリティ (岩波新書)

サイバーセキュリティ (岩波新書)

 

 テレビのニュースで、中小企業でもかなりの数のサイバーアッタクを受けており、中小企業のサイバーセキュリティ対策の必要性を訴えていました。

 

それで、サイバーセキュリティとは、どのようなものか、日本では現状どうなっているのかを知りたくて、本書を図書館で借りてきました。

 

本書は、まさにその私の要望に応えてくれるもので、脅威の現状とサイバーセキュリティをめぐる議論の全貌をわかりやすく解説しているものです。

 

本書で、まず理解できたのは、サイバーにおいては攻撃側が常に優位にあるということ。

 

あるシステムに進入し、そこからデータを入手したりするものもあれば、偽情報を流したりするようなこともあり、サイバーアタックには、様々な方法があるということ。

 

インターネットにより、我々はいろいろな恩恵を受けていますが、その利便性の他に、セキュリティ、プライバシーのことも考慮しなくてはならず、これらはトレードオフの関係にあること。

 

このようなことがわかりました。

 

日本政府でも、サイバーセキュリティに関して様々な活動を行っており、国、民間、国際間レベルでいまどのような対策が進められているかの概要を知ることができます。

 

我々にとってはプライバシーを守るという点で必要であるし、企業としては、企業情報の流出の防止、国としては国防面や行政システムの保護など、様々な面でサイバーセキュリティは必要になっています。

 

このテーマについては、もう少し勉強してみようと考えています。