これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、多田憲生著、「令和時代に勝ち残る 中小ものづくり企業のデジタル革新」です。
中小企業白書の中などでも、中小製造業のデジタル化やIoTが取り上げられているが、デジタル人材の確保、育成等の難しさもあり、なかなか普及していないのが現状です。
とは言え、このままでは、「ものづくり日本」などと言っていたのは、過去のことになってしまう。
本書は、そんな中小製造業の現状をなんとか良くしていこうとするデジタル化へどのように取り組むか、著者の経営する企業での実例等を交えながら解説しています。
ただ、このような本に書けるだけあって、中小企業の中ではかなり先進的な取組みをしています。
日本の場合、人が優秀なだけに、人頼みで、デジタル化やIoTによる効率化を先送りにしていた、付けが回ってきた感があります。
まずは、その点について経営者自身が理解し、デジタル化に前向きに取り組んでいく必要があると感じました。