未来の年表

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、河合雅司著、「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 」です。


少子高齢化が進む日本、これからどうなっていくのかを描いた本です。



少子高齢化とだけは言われていますが、それが将来、この国にどのような影響を与えることになるのかまでは、多くを語られることはありません。


本書では、人口が減少していく、これから先をカレンダー方式で、その結果どうなっていくのかが描かれています。


たとえば、『2033年には、空き家が2167万戸を数え、3戸に1戸は人が住まなくなる』とか、『2039年には、死亡者数が167万9000人とピークを迎え、火葬場不足が深刻化する』など、です。


自分たちの次の世代のことを考えたら、ここに書かれているようになることを、いかに防いでいくか、あるいは、その影響を小さくしていくことを考えなければならないと感じるのではないでしょうか。


このような本を読むと、政治家や政党の掲げる政策が、どれだけ将来の日本のことを考えているのかどうかの目安になるなとも思いました。


本書では、人口がシュリンクしたとしても、「小さくとも輝く国」になるための10の処方箋も述べられています。


このような内容は、国民一人一人が認識すべきことだと思います。


ですから、是非とも、本書を一読されることをお薦めします。