七つの会議

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、池井戸潤著、「七つの会議」です。


やはり池井戸作品、面白いです。


本書は短編8つで構成されていますが、それが巧みに関係して、一つの大きな物語になっています。


七つの会議 (集英社文庫)

七つの会議 (集英社文庫)


それも最初の3篇は、それぞれの話があたかも独立しているかのような雰囲気を漂わせていて、後半に繋げていく。


企業不正、隠蔽を内部告発して、その全容が明らかにされていくとう話なんですが、様々な登場人物の背景や心情が細やかに書かれていて、読み入ってしまいます。


企業小説、ビジネス小説とも捉えることできるし、エンタテイメント作品でもあります。


これ、すでにNHKでドラマ化されているんですね。


ああ、それで、もう一つ感じたのは、池井戸作品って、読んでいるとその情景がイメージとして浮かんでくるというか、自分の頭の中でも映像化しやすいんだなあということです。


まだ、お読みになっていない方がいらっしゃいましたら、お薦めです。


ご一読ください。