かばん屋の相続

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、池井戸潤著、「かばん屋の相続」です。


本書は、こちらに戻ってくる前日、ブック・オフで購入しました。


20%オフをやっていて、この他に池井戸本を2冊購入しています。


読み始めると止まらず、今回も池井戸本の紹介となります。



かばん屋の相続 (文春文庫)

かばん屋の相続 (文春文庫)


表題作の他に五編が収録された、全六編の短編集です。


共通しているのは、そこに銀行員が絡むことだけで、それぞれの話は独立しています。


その話も、バラエティに富んでいて面白いです。


池井戸作品の面白さの一つに中小企業の経営の内情が出てくることがあります。


中小企業診断士のように、中小企業と関りを持っている人たちが読むと、ああ、よく内情を表しているなと思えるところも、面白さの一つ。


それから、出てくる人達のそれぞれの人物像もよく表されているところも、やはり話に惹きこまれてしまう要素の一つかもしれません。


どの話も良質で、お奨めの一冊です。