「黒字企業が消えていく」の放送を見て

昨日のNHKクローズアップ現代を見た方はいるだろうか。


「黒字企業が消えていく 〜自主廃業3万社の衝撃〜」というタイトルで、中小企業の自主廃業について取り上げていた。


昨年、国内企業の倒産件数は10年ぶりに9千件を割り込んだということで、「景気回復」という指摘がなされている。


しかし、その一方でいま、中小企業の「自主廃業」が相次ぎ、その数は倒産件数の3倍近くに及び、高止まりが続いているそうだ。


その背景にあるのが、「事業承継」が難しくなっているということだ。


この放送を見て、感じたのは放送で取り上げるようになるまでなっているということは、相当に深刻な状態になっているかもしれないということだ。


私が、ある行政機関で調査員をしていたことがあるが、その当時でも企業はこのままでは廃業ということで、事業承継が今後の大きな課題になることを示唆したことがある。


日本は、中小企業に対する支援は、厚みあるものであるとは思うが、適切な形で支援していかなければ、日本経済の土台であり、技術の宝庫でもある中小企業の基盤が揺らいでしまう。


この放送を見て、なお一層、中小企業、とりあけ中小製造業の支援をしっかりとしていきたいと感じた。