現場論

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、遠藤功著、『現場論: 「非凡な現場」をつくる論理と実践』です。


見える化」「現場力を鍛える」などの、ビジネス書のベストセラーを出している著者が「現場力を鍛える」から10年間の集大成として現場の論理と実践について述べた本です。


現場論: 「非凡な現場」をつくる論理と実践

現場論: 「非凡な現場」をつくる論理と実践


こんな風にまとめられると、実際に現場に携わっている方々は、どう思うのでしょか。


一つ一つの積み重ねでコツコツと・・と言う感じで、汗、努力等々泥臭さを感じさせるのが現場のイメージですが、コンサルタントがまとめると、こんなになんか格好良くなってしまうのかとも思います。


製造業のみならず、実際各業界で稼ぐ業務を行っているのが「現場」で、いろいろな業界の事例が紹介されているのは参考になります。


私が納得したのは、『「標準」のない現場はありえない』ということです。


定型業務を遂行するに は「標準」の考え方は、不可欠です。


それから、これに関連して、いいなあと思ったのが、『「しか」を「でも」に変える』です。


「〇〇さんにしかできない」という属人的な業務にするのではなく、「標準化」することで「誰でも」「新人でも」できるようにするというのは、生産業務では基本だと思います。


この本は、経営層、管理職のみならず、実際に現場に出ている方々も、自分たちのやっていることを客観的に見るとどのようなことになるのか、頭を整理するのに良いのではないでしょうか。