現場力の教科書

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、遠藤功著、「現場力の教科書」です。


この本は、昨年出版された「経営戦略の教科書」に続く、早稲田大学ビジネススクールの人気授業「組織のオペレーション」を元に書籍化したものです。


現場力の教科書 (光文社新書)

現場力の教科書 (光文社新書)


講義の内容だと思って読むと、ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。


ビジネススクールなどでは「オペレーション」と言っているところを敢えて「現場力」と言っているのは、単にモノの取り扱い、操作などの作業的なところではなく、「個の情熱」から「組織の執念」へ高めていくという、携わる人々のメンタルな面までも捉えているからなのかなと思いました。


内容は、早稲田大学ビジネススクールでの15回の講義+3回の補講で構成されています。


講義では終わりに事例紹介があります。


この本で知ったのですが、「遠藤功の現場千本ノック」というサイトがあるそうです。


そこでは、著者が実際に訪ね歩いた現場を現場訪問記として綴っているとのことで、私も覗いてみました。


どうしても、生産関係の仕事に携わっていると「現場」とか「現場力」という言葉に惹かれてしまいます。


そんな人には、ホクホクの本です。


また、「現場力」ってなんだろうと思われている方も、どんなものであるかがよく理解できる本だと思います。