「IT断食」のすすめ
本が山積みされた書斎の中の本に埋もれそうな机の上のわずかなスペースで綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、遠藤功、山本孝昭著、『「IT断食」のすすめ』です。
職場の中や業務にITが導入されて久しいが、果たして仕事の能率が上がったり、成果が出ているだろうか。
むしろ、押し寄せるEメールの処理にうんざりしたり、プレゼン資料も中身より見栄えを重視していたりしないだろうか。
この本は、ITの利用方法を間違えて「依存」してしまうことで、「IT中毒」にかかっている可能性があるIT化の負の部分に焦点を当て、そんなITのデメリットにまで目をつぶり疲弊する職場に警鐘を鳴らす一冊となっています。
- 作者: 遠藤功,山本孝昭
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/11/10
- メディア: 新書
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プロローグの「IT中毒者たちの”多忙”な日常」で紹介される職場の面々達の日常って、今の企業の職場の中で多く見られる光景なのではないだろうか。
思わず、ある、ある、こんな時と思ってしまう。
既にIT中毒にかかってしまっているにかも・・・
著者は、「良質なアナログ時間」を取り戻せと訴えています。
そのためには、昔は職場でよく見られたワイワイ・ガヤガヤと話し合い、情報交換を行ったり、現場に足を運び生の情報を仕入れるべきだと述べています。
この本は、一読することをお勧めします。
一つは、自分たちがやるべきことは何か、そのためにはどのようなことをするのがベストなのかを考えさせてくれる本であること、もう一つは、このような着眼点を持って周囲を見たときに、改善すべき点が多々発見できる可能性があるからです。