「魔性の女」に美女はいない

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、岩井志麻子著、『「魔性の女」に美女はいない』です。


東京MXテレビの「五時に夢中」で木曜日のレギュラーコメンテーターとして大胆な発言をしているオバサンが著者だ。



「魔性の女」とは、どのような女なのだろうと思ったが、男を手玉に取り、骨抜きにしてしまうような女性らしい。


それを最近発生した事件などを見ると、外見的にはまさかと思わせるよう女性が多くの男を騙している。


この本で取り上げられていたのは、保険金殺人でかなり世間を騒がせた女性も取り上げられている。


「魔性」的なのは、その部分だけで、あとは結婚をキーワードにそれをめぐる様々な女性心理とそれに付随し発生したトラブルについてだ。


冒頭部分では、きちんとお友達の西原恵理子や中瀬ゆかりのことも言及している。
 

読み終わってみると、だからなんなんだろうと思ったが、著者が言いたかったのは最後の一言に集約されているのだろう。


『結婚しているあなた、あまり自分と相手を追い詰めないように。自分にも相手にも逃げ道はつくりましょう。結婚していないあなた、一回くらいしてみたらどうですか。損ばかりではないですよ。バツのついたあなた、もう一回くらい、いけませんか。次こそ当たるかもよ。』