知性を磨く

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、田坂広志著、『知性を磨くー「スーパージェネラリスト」の時代』です。


最近はスペシャリストが求められる傾向が強いが、一昔前での日本はいろいろな経験を経て総合的に物事を見て、判断していくジェネラリストを育成することに力を入れていた。


知性を磨く― 「スーパージェネラリスト」の時代 (光文社新書)

知性を磨く― 「スーパージェネラリスト」の時代 (光文社新書)


この傾向に、本当にそうなのだろうかと疑問を持っていた。


なぜならば、スペシャリストの話ってその分野では確かに凄いのだが、深みとか感じられないことも多い。


但し、様々な経験を経ている人は違うが・・・


本書は、「知性」の磨き方について様々な視点から示唆を与えてくれている本です。


そして、これから求められる人材は、「スーパージェネラリスト」だと説いています。


これは、「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という「七つのレベルの思考」を切り替えながら並行して進め、それを瞬時に統合することができる。


こんな人物になってみたいが、そのためには経験が必要。


経験を通して研ぎ澄まされたものを身につけていくことができることを、本書を読むことで再認識と確認ができたように思います。


本書はおススメです。


「知性」って何なの?それを身につけるためには自分は何をしたらいいの?という方や、今の世の中「知性」がなんか感じられなくなったという方など、本書を手に取られてはいかがでしょうか。