これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
昨年、田中角栄に関する書籍のブームの時に購入した一冊です。
- 作者: 佐高信
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2016/08/09
- メディア: 文庫
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私は、田中角栄が首相になった時は、まだ高校生でした。
しかし、テレビに映る田中角栄の喋り、口調は何か人を惹きつけるような魅力がありました。
そんな田中角栄がどのように歩み、どんな人物であったかを知りたいと思っていました。
本書を読んで、その一部を知ることが出来たと思います。
金権ばかりに目が行くが、心暖かで、ハト派の護憲論者であったことも知ることができました。
また、本書を読んで感じたのは、田中角栄よりも、もっとあくどいことをやっていても、自分の手を汚さないで、それをやっているもっと悪いというか、どうしようもない人たちもいるのだなあ・・・ということです。
なかなか面白い本でした。
本書は、『未完の敗者 田中角栄』(2014年刊)を加筆修正して文庫化したもだそうです。