炭水化物が人類を滅ぼす

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、夏井睦著、「炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学」です。


本書、糖質制限によるダイエット推奨の本と思いきや、糖質そのものが人類の敵と言い切ってしまう、凄い本でした。



個人的には、糖質制限で体重が減った経験があるので、糖質制限に関して、なんら疑いを抱いてはいません。


そして、人類が誕生してから遡って考えると、でんぷん質を食べるようになった歴史はごく僅かで、糖質を摂取しなくてもたんぱく質、脂質からブドウ糖を作る機能が人体の中にあるという知識も、以前読んだ書籍から得ていました。


本書の凄いのは、そんな生活をしていた人類が、どうして穀物を食すようになったのか、その歴史を大胆な推論で描いているところです。


ただ、それが人類を滅ぼすまでの影響があるものなのかどうかは、正直言ってわかりません。


そこまで、話を広げているので、読み終わった後、この本では何を主張したいのか、わからなくなってしまいました。


なぜ、糖質制限をしても大丈夫なのか、長い人類の歴史の中から安心感を得たい方には、本書はうってつけかもしれません。


そのような方は、ご一読ください。