中小企業診断士試験お奨め副読本(2)

中小企業診断士試験を受験される方に、学習の副読本として、気軽にリビングのソファにでも座って気軽に読める読書本の紹介です。


私自身が製造業に勤務していたことがあり、生産系の業務に携わっていたためでしょうか、今回も科目としては、運営管理の「生産管理」に関連した本の紹介です。


今回、紹介する本は、エリヤ・ゴールドラット著、三本木亮訳「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」です。


この本を読み終わった時の興奮は今でも、覚えています。


読み終わたっ時には、生産管理手法に新たなものが加わったように感じたからです。


ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か


そして、この本は物語るとしてもよく出来ているので、ページ数は多い本ですが、面白く読む進めていくことができます。


この本では、ストーリーを読み進めていく中で、製造業が材料を仕入れ、それを加工し、出荷するまでの一連の流れの中で、何をコントロールしていかなくてはならないか、そのためにはどこに注目していくべきかを知ることができるでしょう。


そして、著者が考え出した「制約条件理論(TOC:Theory of Constrains)」を学ぶことができます。


この本は出版された当時は、著者が長い間日本で出版することを許さなかったということで、その理由が「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」とのことでした。


しかし、日本はやはり凄いんですね。


この考え方、「トヨタ生産方式」で披露されているものを踏襲しているところもあるということが、後日次第に理解できました。


でも、気軽に読める一冊としてお奨めします。