これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、ラミー・ゴールドラット、岸良裕司監修、「何が、会社の目的(ゴール)を妨げるのか」です。
本書は、「ザ・ゴール」を著したエリヤフ・ゴールドラット博士の言行編と論文・著作編で構成された博士の考え方を集大成した一冊です。

- 作者: ラミ・ゴールドラット/岸良裕司(監修),ラミ・ゴールドラット/岸良裕司,ダイヤモンド社,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/02/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「ザ・ゴール」が日本で翻訳され出版され、読んだ時には読後にかなり興奮した記憶があります。
当時は生産技術をバリバリにやっていた時期で、この考え方で在庫削減や停滞がなくなるんだと思ったものです。
なにしろ10年もの間、日本には翻訳を許さなかったというところが興味をそそったところです。
その時もカンバン方式に似ているなあとは感じました。
そして、その後翻訳・出版された「ザ・ゴール2」、「チェンジ・ザ・ルール」、「クリティカル・チェーン」、「ザ・チョイス」、「ザ・クリスタルボール」もすべて読みました。
この本では、日本未発表の{TOC概論」も掲載されています。
日本をこよなく愛していたゴールドラット博士が最も愛した言葉――それは「WA(和)」であったそうです。
今、日本で失われつつあるように思われますが、この言葉から、私は「日本で一番大切にしたい会社」で紹介される会社のことを思い出しました。
「和」の精神が生きている、活かしている企業は、これからも伸び続けるだろうと。
非常に中身の濃い良書です。