コストダウンが会社をダメにする
これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、本間峰一著、「コストダウンが会社をダメにする スループット向上で全体最適」です。
本書はゴールドラットのTOC(制約条件の理論)の実践アプローチの一つであるスループット会計に着目し、企業が実際にスループット会計を実践していくための管理方法を整理し、解説したものです。
- 作者: 本間峰一
- 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: 単行本
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生産性を向上させたとしても、それで開いた時間にやることがなければ、人にかかる費用、すなわち労務費は減らない。
そのためには、新たな業務を増やしていかなければならないが、日本は安易にリストラを選択する企業が多かった。
本書では、そんなコストダウンを行うのではなく、スループットの向上を目指すことで企業経営を向上させていこうと筆者は説いています。
Plan-Do-Seeのマネジメント・サイクルで、どのように管理していくのか、解説しています。
さらに、企業経営だけではなく、行政や個人へのスループットの向上の重要性を言及しています。
筆者は中小企業診断士であり、コンサルタント会社に勤務するコンサルタントです。
2008年に出版された本ですが、考え方は十分に使える本です。